マイナンバー制度の〝超〟基礎知識 ④
個人情報の安心・安全を確保
●懸念される事項
マイナンバーの導入に際して、以下のようなリスクが懸念されている。
1.個人情報の漏えい
・個人情報の追跡・名寄せ・突合によって個人情報が集積・集約されることによって、漏洩の発
生可能性が拡大し、プライバシー権等が侵害されるリスク。
2.なりすまし
・他人の個人番号を不正利用されることによって、財産権等が侵害されるリスク。
3.行政による一元管理
・一元的に、国家が国民一人一人の個人情報を管理することによって、さまざまな基本的人権が
侵害されるリスク。
●制度面による保護措置
1.番号法の規定によるものを除き、特定個人情報の収集・保管、特定個人情報ファイルの作成を禁
止。
2.特定個人情報保護委員会による監視・監督。
3.特定個人情報保護評価。
4.罰則の強化。
5.マイ・ポータルによる情報提供など記録の確認
●システム面による保護措置
1.個人情報の分散管理。
2.個人番号を直接に用いず、符号を用いた情報連携を実施。
3.アクセス制御により、アクセスできる人の制限・管理を実施。
4.通信の暗号化を実施。